大型船やタンカーは多くの場合、上下2色に塗り分けられています。特に下側に塗られている赤い色はよく目立ち、大型船の目印のようになっています。上側の色は決まっていませんが、黒く塗られていることが多いようです。 船が水面と接する境界線が喫水線(きっすいせん)です。積み荷を増やすと船はその分だけ沈むので、喫水線は上昇します。船にはこれ以上荷物を積んではいけないという限界があり、その積み荷のときの喫水線を満載喫水線と呼んでいます。赤く塗られているのは満載喫水線より下の船底側です。したがって、下側の赤色が大きく見えているときは、積み荷を降ろした後などで、荷物が少ない状態です。 ところで、なぜ満載喫水線より…