円安で国が衰亡した例があります。 それは、昭和5年(1930年)の「金解禁」です。 第一次世界大戦によって、日本の国力は急成長しました。勝ち組の協商国側について、しかも国が戦場にならなかったので米国とならんで世界貿易での輸出が急増し、国際的地位が上がって世界の五大国となったわけです。 国内では成金が、お札でタバコを巻いてふかしていたという時代です。80年代のバブルでも聞いたことがありませんね。 大正時代の第一次世界大戦当時、各国は、莫大な戦費捻出と金銀の騰貴のため、それまでの金本位制の運用を停止しました。大量に発行されたお札をもっていっても、金貨に交換はできないことにしたわけです。日本金貨の1…