はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と十六 「ザ・カラーマン ジョウトウ!」 「あのタレント、あんな企業のコマーシャルに出たりなんかして、なんだかちょっとガッカリ。と、うちの会社の若い子が」 そう、独り言ちるように、ナゼかポロリと呟いてしまった、私。 するとAくん、透かさず、あたかも、その若い子のプチ意地悪な言葉を優しく包み込むかのように、「ま、タレントにもよるのだろうけれど、そのほとんどは、本人の意思ではなく、あくまで仕事。そう簡単に断れるもんじゃない。それこそ『致し方なし』ってヤツなんじゃないの」、と。 あくまで仕事、か~。 私も、その若い子に、そう言えば良かった、と、少し悔や…