首里の馬 posted with ヨメレバ 高山 羽根子 新潮社 2020年07月27日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 芥川賞受賞作。当たり前のことだが物語はそのラストへ向けて収斂していく。この小説はその収斂の仕方がとてもいい。最後に語られる主人公未名子の想いも心にストンと落ちた。こういう物語を久しぶりに読んだような気がする。 舞台は沖縄首里、港川と呼ばれる一帯。そこで未名子は順(より)さんという老女が個人的に集めたこの島に関する資料のインディックスカードの整理と確認作業を続けている。10年前、中学校にもあまり行っていなかった彼女は順さん…