■女系家族 ストーリー:昭和30年頃の大阪船場、老舗問屋の主人が死去した。大番頭が遺言状を読み上げる。遺産は3人の娘に分けられるのだ。矢島家は代々女系で主人も婿養子だった。当主を自認する長女(京マチ子)は配分に納得しない。もう一つ家族が知らない火種があった。元芸者の愛人(若尾文子)がいたのだ。「愛人にもくれぐれもよろしうに」という遺言、しかも彼女のお腹には子がいるらしく..... 大映、1963年公開。「白い巨塔」「沈まぬ太陽』などで知られる山崎豊子の小説が原作だ。彼女は船場の昆布問屋の生まれだから、この世界はお馴染みだ。小説発表が1963年、映画公開が同年。この時代はとにかく反応が早い。監督…