(ブッダの感興のことば29・5中村 元訳)より引用させていただきます。(経験するものを)実質のある物だと思って、走り近づいて行くが、ただそのたびごとに新しい束縛を身に受けるだけである。暗黒のなかから出て来た蛾が(火の中に)落ちるようなものである。かれらは、見たり聞いたりしたことに心が執着しているのである。(引用終) 全ての動物がそうであるように人間の脳にも生まれながらにしてすでに、火の中に落ちる蛾に例えられるプログラムが埋め込まれている。しかし人間はそのプログラムに逆らって自由にふるまう可能性を持っている唯一の存在でもある。ただし、人類の99%は、この人間だけが持っている自由を一度も行使しない…