令和2年12月15日 <12月15日> コロナ新薬 日本勢も着々。新型コロナウイルスの治療薬で、新技術を駆使してゼロから創り出した薬の開発が大詰めを迎え、「本命」として期待されている。これまでに国内で承認された「レムデシビル」や「デキサメタゾン」は、他の疾患向けの薬を「転用」したものだ。治療薬開発はさまざまな創薬手法の技術間競争の場でもある。 武田薬品工業は米CSLベーリングなど世界11社と連携し、新型コロナから回復した患者の血液から、免疫をつかさどるたんぱく質「抗体」を抽出して製剤化することを目指す。治験は米国立衛生研究所(NIH)がグローバルで実施しており、10月から最終段階に入っている。…