ドジヤさんたちに別れを告げ、午前9時半に茶卡(ツアカ)に向かって出発した。黒馬河平原の東方に見える山頂にはうっすらと雪があった。まだ9月7日なのだが、山頂はすでに初雪である。青海湖を見下ろしながら、大きな岩山の道を上る。峠に「橡皮山、3,705メートル」と標記してあった。 峠を越して下ると、道沿いに仏塔である白いチョルテンがあった。しばらく下ると大水橋かあり、山には草も樹もなく、乾燥した空気か目に見えるようである。 高原を移動するチベット族 この辺は乾燥しているからか、平原につむじ風がたびたび発生した。大地から立ち昇るかげろうのせいで、水や人、家畜などの蜃気楼が見える。 わずか78キロしかなか…