つい最近、テレビで元気な姿を見たばかりなのに……そんな人が相次いで亡くなった。ひとりは神戸大名誉教授の政治学者で、東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務めた五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんだ。3月6日、自身が理事長を務める「ひょうご震災記念21世紀研究機構」で執務中に不調を訴え、急性大動脈解離で死去した。新聞に大きく報じられた。80歳だった。大動脈とは心臓から全身へと血液を送る管のことだが、この大動脈の内側に亀裂が入り、血液の通り道が別にもうひとつできた状態を解離と呼ぶとか。恐ろしい病気で、高血圧の人に多く発生するそうだが、五百旗頭さんも血圧が高かったのだろうか。実は、彼は僕と同じ大…