江戸後期から種苗業で繁盛した草間家は地元の美術科のパトロン。祖父も父も芸者遊びに狂う。家の中はメチャクチャで両親は喧嘩ばかり、水玉模様や網模様は、幼少期に「心の病(「非定型精神病」)」あらわれた「幻視」だった。10歳の頃に描いた「母の肖像画」に無数の水玉模様を描き込んだwww.youtube.com 「物心つく頃から私の視覚や聴覚や心の襞には、自然界や宇宙、人間や血や花やその他さまざまなことが、不思議や怖れや神秘的な出来事として強烈に焼きついて、私の生命のすべてを虜にして離さなかった。そして、しばしばこれらの得体の知れない、魂の背後に見え隠れする不気味なものは、怨念にも似た執拗さをもって、私を…