厳島神社摂社三翁神社を後に、社頭から左方向に進むとその先で道が二手に分かれます。左手に進んだすぐ右に今回掲載する厳島神社摂社の「荒胡子神社」が鎮座します。 上は荒胡子神社の左にある御文庫、後方に千畳閣と五重塔が聳えています。四方を白漆喰で塗られた入母屋瓦葺の土蔵造りで、寛政年間(1789~1801)に光明院の僧侶「学心」の発起から建立されたもの。 現在は厳島神社の附属建物ですが、神仏分離以前までは光明院に附属しており、内部の所蔵品は不明です。 青い空を背景に、御文庫の白と塔の赤のコントラストが印象に残ります。 上は天保13年(1842)に纏められた厳島図会の挿絵に御文庫(中央)と右に金剛院が描…