桜庭一樹の小説。〈恋の三部作〉。
ファミ通文庫より刊行。イラスト:ミギー。
山野内荒野、12歳。“恋愛小説家”のパパと、年若き“ばあや”と暮らしている。
中学入学式のその日、荒野は一人の少年と出会い、衝撃的な胸のドキドキを体験する。その少年・悠也がクラスメートだと知って嬉しい荒野だが、彼の氷のような視線に出会い戸惑う。
好きってどういうこと?
恋ってなぁに?
未知なるものとの遭遇にまだコドモの荒野はオタオタするばかり。
そんな荒野が、ついに“恋のしっぽ”をつかまえて――。
第一部の紹介文より
なお,本作は,文藝春秋より刊行された『荒野』(2008年5月,ISBN:416327040X)において完結。第一部と第二部に加筆修正を施し,第三部が新たに書き下ろされて,一つにまとめられた。