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萌えフォビア

(一般)
もえふぉびあ

サブカルチャー用語。
図像によってもたらされる《萌え》へ抵抗しようとする意識作用。広義には、幼い子供のキャラを用いた性的な表現に対して強い嫌悪感を抱くこと。

成り立ち

フォビア(phobia)とは病的嫌悪、恐怖症、拒否症の意。高所恐怖症(altophobia)、閉所恐怖症(claustrophobia)、同性愛嫌悪(homophobia:ホモフォビア)、登校拒否(school phobia)のように用いる。
マンガ評論家である伊藤剛(id:goito-mineral)氏が提唱する概念。“Pity, Sympathy, and People discussing Me” *1 にて論じられている。原義は、オタク第1世代*2 が動物化に抵抗する際のシニシズム(萌えている私からの自己逃避)を説明するために登場。ここでは、《萌え》が「フェティッシュ」や「感情移入」とは異なる意識作用であることを説いている。

さらに伊藤は、モダンの時代に生きる人(すなわち非オタク)の「萌えフォビア」につき、次のように述べる。

「キャラ」という表現制度が「シンボル/イメージ」つまり「文字/絵」の分割と、「大人/子供」の分割という、近代の大きな枠組みを二つも侵犯していることに起因するものと考えている。

*1:東浩紀編著『網状言論F改』(2003年、ISBN:4791760093)所収

*2:昭和30年代生まれの特撮世代を指す。岡田斗司夫『オタク学入門』(1996年、ISBN:4872332792)37頁

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