第148話 なにか落ち着く 古都チェンマイ 汗だくになりながら、途中、タクシーに乗らなかった事を何度も後悔しながらも、街並みを眺めながら僕は、チェンマイを歩いていた。 かなり歩く事になったが、初めての街は歩いていると楽しくはある。 25分程歩いて、やっとこさお堀で囲まれた、旧市街への入り口の門まで着いた。 お堀だけでなく、城壁と言ったほうがいい壁があり、この城壁の門から中に入れる造りであった。きっと江戸城下のように、城下町を守る為にお堀と城壁で中を守っていたのだろう。 きっとここにはその昔王朝があり、その昔城下町だったのだと思う。 まるで、江戸城下を囲んでいたお堀の中の町だ。 江戸城や、江戸の…