今年もこの季節がやってきた。百貨店から、中元向けの商品カタログが届いた。 年二回、中元と歳暮のひと月あまり前になると、このカタログを撮影して日記に書いてきた気がする。 毎度のことながら、私には豪華過ぎるカタログだ。選ぶ商品はだいたい決っている。送付先も近年めっきり減って、総取引額も昔日の比ではない。それでも滞ることなく送られてくる。この百貨店が池袋の地に開店したさいに、両親が取引きを開始してからの付合いだ。 現在ではインターネットによる依頼方法が完備され、むしろそのほうがお互いに世話なしだとは承知しているが、私は特設催物場とやらいうカウンターへ出向くことにしてきた。用事というものは、済ませれば…