中国の街を歩いていると、時折不思議な光景に出くわす。路上に並ぶ露店で、見慣れない緑色の物体が山積みにされているのだ。よく見ると、表面には無数の穴が開いており、独特の模様を形成している。これが「蓮蓬」(lián peng)――蓮の実が入った花托部分だ。 日本では蓮といえば、レンコン(蓮根)を思い浮かべる人が多いだろう。しかし中国では、蓮の実も日常的に食べられている。特に夏から秋にかけて、路上の露店でこの生の蓮蓬が売られる光景は、中国の都市部ではごく普通の風景だ。 今回は蘭州の路上でこの蓮蓬を購入し、実際に食べてみた体験をレポートする。 中国の蓮食文化――実も根も花も食べる 中国における蓮の食文化…