小山力也『古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸』本の雑誌社を読了。 先日読み終えた日下三蔵『断捨離血風録』で描かれていた日下三蔵邸における本の整理を手伝うために、古書店盛林堂書房の店主小野氏とともに何度何度も日下三蔵邸に通っていた著者による『断捨離血風録』のアナザーストーリーが本書。第三者から見た日下さんの蔵書の異常さ、日下さんの予想のはるか上を行く行動など、『断捨離血風録』では描かれていなかったエピソードの数々が実に面白い。古本を買うことに関しては、著者も常人のレベルをはるかに逸脱している人なのだけれど、その著者ですら呆れかえるエピソードがあとからあとから出てくるのだ。とりわけ「道化の方舟事件」に…