今日は、外来で処方することのある抗菌薬の薬剤耐性菌問題と対策についてです。日本小児科学会誌の4月号に掲載された総説が、とてもインパクトの強い内容でしたので、紹介させていただきます。できるだけ平易な言葉を使うようにしましたが、少し難しいかもしれません(私の文章力のなさによるものです)。わかるところだけでも拾い読みしていただけると幸いです。 タイトル:小児における薬剤耐性菌対策と抗菌薬適正使用 著者:大竹正悟, 笠井正志, 宮入烈 雑誌:日本小児科学会誌, 125 (4), 569-578, 2021 1.ウイルス感染症と細菌感染症について 病原体は大きくウイルスと細菌🦠に分かれます。ウイルスは、…