先日に届きました「ちくま」3月号をみていましたら、藤木TDCというライター が「公営ギャンブル」を話題にした文章で手がとまりました。 この文章のタイトルは「ドラマチックなレース、興奮と感動。大人の娯楽は たった百円から」となります。 この文章の書き出しは、幻の作家能島廉さんの「競輪必勝法」の引用から 始まりますが、引用に続いて、次のようにあります。 「上記は1964年に35歳で没した小説家・野島廉の代表作『競輪必勝法』の 一節だ。『競輪必勝法』は書評家の北上次郎もギャンブル小説の傑作のひと つに挙げている。しかし現在、親本『駒込蓬莱町』1965年は入手難で読むこ とは少々難しい。ただ学藝書林『…