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藪田嘉一郎

(読書)
やぶたかいちろう

日本古代史・金石文研究家(1905〜1976)

略歴

明治38年(1905)京都市・東山生まれ。
大正14年(1925)京都帝国大学史学科選科に入学。西田直二郎の文化史学に影響を受けつつ、その後日本美術史・歴史考古学・金石学をまなぶ。昭和3年(1928)同大学中退後、東京至誠堂に入社。昭和7年(1932)奈良飛鳥園で「東洋美術」編纂に従事。その後、京都日出芸林社、美術印刷便利堂などを経て、昭和26年(1951)に学術図書出版「綜藝舎」を創立。
出版業のかたわら日本古代史・金石文の研究を続け、五輪塔・宝篋院塔など金石に関する論文を多数発表。その卓抜した着想と堅実な論証から、講壇の古代史・考古学者からも一目おかれた存在となる。
また、京都の史蹟の啓蒙にもつとめ、土俗同攷会、京都史蹟研究会、京都研究の会、故都文華会を主催した。昭和51年(1976)1月13日逝去。享年70歳。

おもな著作

『日本上代金石叢考』(1949)
『出雲風土記剥偽』(1951)
『五輪塔の起源』(1958)
『能楽風土記』(1972)
『日本古代文化と宗教』(1976)

石刻―金石文入門

石刻―金石文入門

松本清張と藪田嘉一郎

日本の古代史に関心のあった松本清張は、1973年ごろに藪田と知り合い、往復書簡で古代史についてのさまざまな議論を交わした。松本は、藪田との交流から得た着想をもとに『火の路』(文藝春秋 1975)を発表。その後二人は、藪田が亡くなるまで親交を深めた。
【参考文献】
 『松本清張「火の路」誕生秘話─古代史家との往復書簡を中心に』 (北九州市立松本清張記念館 2004)

綜藝舎ホームページ http://www.ne.jp/asahi/kasyu/taku/

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