鉄を通じた交流の半島~列島版において、古く弥生時代後期までについては、季刊考古学162号('23.2 雄山閣)掲載李・武末共著"古墳時代前期鉄輸入ルートの多元化と弾琴台型鉄鋌"の中(p36 左項下)で「(以下引用)嶺南地域と主に北部九州という伝統的ルートに限定されて(以上引用)」と紹介されている。 何度も引用している申氏の時期特定に用いられた出土品特定については岩波書店刊の『前方後円墳』('19.5)での指摘だ。(とりわけ p235、p237) 李・武末論文では更に、鉄素材が半島~列島(近畿圏)に流通したことを指摘されている。 両方の著作で椿井大塚古墳からの出土品のことがふれられているが、李、…