首都東京を壊滅させた関東大震災から3ヶ月余り経った1923年(大正12年)12月27日、東京虎ノ門で皇太子であった昭和天皇が襲撃される事件が起きました。虎ノ門事件です。 (四大大逆事件の1つ) 戦前、天皇、皇后、皇太子などに危害を加えることを目的とした犯罪を大逆事件と言います。大逆事件は幸徳事件、虎ノ門事件、朴烈事件、桜田門事件と4回起きています。(犯人難波大助とは)虎ノ門事件の犯人・難波大助の生家は、大きな蔵を持つ山口県の地主です。 大助の父・難波作之進は、衆議院議員をつとめていました。大助は中学時代までは、父の影響で天皇や皇室に対して敬意を払っていました。しかし中学卒業後に上京して以降は、…