日常と繋がっている不思議な世界を描いた漫画がpanpanyaさんの『蟹に誘われて』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ! 絵の特徴としては、背景が達筆に描かれており、そして対照的に主人公はラフな(やや浮いた)感じで描かれているところにあります。最初は「ん?」と思うんですけど、読み進めるうちにこの絵が癖になってきます。くはーってなります。 そして、所々に書かれている日記がまたセンスがあるんですよねー。例えば表紙に書かれている日記の出だしは次の通り。 蟹に誘われたことがある。蟹はその鋏と歩脚を器用に使い驚くほど素早く地面を移動する。誘われる側も楽ではないが、蟹の持つ優美な外見と数多の美食家を虜にす…