血まみれトリュフ 『【AFP=時事】シリアの市場に、旬の味覚トリュフがぎっしりと詰まった袋が並んでいる。 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の攻撃の恐れや地雷などの危険もある中、命懸けで採取されたものだ。 トリュフを売るムハンマド・サルハさん(31)は、「血まみれのごちそうだ」と話す。ムハンマドさんは「無事妻や娘の元に帰って来られるだろうか」と思いながら、毎日トリュフ狩りに出掛ける。「私たちは命を危険にさらしている。でも、そんなことはかまわない。子どもを養いたいだけだ」と語るムハンマドさんの疲れた目の下にはくまができていた。 毎年2月から4月の間、貧困にあえぐ人たちが高値で売れる珍味トリ…