dx.doi.org 大建中湯は消化管症状の治療に広く用いられている漢方薬である。大建中湯が血中アドレノメデュリン(ADM)濃度に及ぼす作用メカニズムは興味深いものがある。更に、ヒトのクローン病治療における大建中湯の効果は明確にされていない。本研究の主要評価項目は、活動期クローン病患者の血中ADM濃度に対する大建中湯の効果の検証である。副次評価項目は、疾患活動性に対する薬剤の影響と副作用発現の可能性評価になる。非盲検試験で、活動期クローン病患者10例に対し大建中湯 15.0g/日を8週間連続投与した。その間、既存の抗炎症療法は継続とした。投与前後に、総ADM(t-ADM)と成熟型ADM(m-A…