新八角のライトノベル。イラストは吟が担当。
電撃文庫(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)にて2016年3月より刊行。
第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。
──この日、赤燕の国(レポルガ)の国史には第百三十二代王位継承者アルナリス=カイ=ベルヘスと、その護舞官ユウファ=ガルーテンが失踪したと記された。
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865765-5/
だが、それは嘘だと俺は知っている。太陽を祀る五日間、彼女は王族の在り方に抗い、その想いを尽くしただけだった……。
突如国を追われた王女アルナ、刀を振るうしか能のない護衛剣士ユウファ、猫の血を身に宿した放浪娘イルナ、人語を解する燕のスゥと軍犬のベオル。
森と獣に彩られた「赤燕の国」を、奇妙な顔ぶれで旅することになった一行。予期せぬ策謀と逃走の果て、国を揺るがす真実を前にして彼らが胸に宿した祈りとは――。
これは歴史の影に消えた、儚き恋の亡命譚。