行政府の職員または職員の官職の1つ。広義では、政府(中央官庁)及び地方公共団体など行政機構全般の職員を指す。しかし、狭義では行政府の職員のみを指す。日本においては中央政府の公職を官職と言い、その職にある者を官吏と言い、地方行政機構の職員を公吏と言うなど、慣例的に官の概念を中央政府にのみ適用してきたことから、狭義には政府職員に限定されることが多い。
香取照幸『教養としての社会保障』(29) 今回は、第8章 【新たな発展モデル】北欧諸国の成功モデルから学べること 第3節 目指すのは「安心と成長の両立」の続きと、第9章 【改革の方向性】「安心」を取り戻すために、どう改革を進めるべきか である。 まず第3節の続きは 第2項 改革の難しさ であるが、これはコメントする気になれない(ほとんど賛成できない)内容なので、小見出しだけ挙げておこう。 ・社会の発展の源泉は人々の自己実現 ・セーフティネットが自己実現を支える ・社会保障と経済成長は相互依存 ・社会保障・税一体改革 ・改革に必須な政治への信頼 ・ポピュリズムの弊害 第9章の冒頭に、行政官の心得…
これまで幸か不幸か知り合いに官僚になった人がいなかった。唯一就活時に知り合った東大君とは、ともにアセットマネジメント会社の試験を受けた。私は最終面接で役員に絡まれ落ちた。リクルートスーツにリュックにスニーカで来ていた彼は、面接の感触など一切気にせず『ま、ダメなら官僚になるし』と爽やかに言ってのけて去っていった。彼が官僚になったかどうかはわからないが、以来、私の官僚のイメージはその彼の影響か、ちょっと変わった秀才君となっている。 本書はそんな官僚による作品である。ただし私は考えを180度改めることになった。 概要 本作は、大蔵省から金融ビッグバンを経て金融庁で要職を務めた大森氏による業務日誌的論…