未曽有の被害をもたらした東日本大震災と東京電力福島第1原発事故は、一方で県内に何を芽吹かせたのか。福島市で11日に催された復興祈念式で、教訓をしっかりと受け継ぎ、伝えようとする多くの10代の決意だと気づかされた。大人は実体験を語り、子どもは災害の恐ろしさ、備えの大切さを考える。そんな世代間の対話を深める永続的な営みが発生14年目に入り、災禍の記憶と教訓を次代に伝える上でますます重要になる。 相馬高出版局は震災と原発事故が発生して以降、「記憶を記録し、継承する」を合言葉に毎年3月11日、相馬高新聞・震災特別号を発行している。生徒3人が祈念式で活動内容を発表した。 「自分たちが震災の記憶がある最後…