※ 国立国会図書館から資料が届いた。日本で初めて『ファウスト』を上演した近代劇協会の俳優,衣川孔雀について二つの雑誌記事だ。 1つは週刊新潮1980年6月5日号掲載の森茉莉「ドッキリチャンネル㊴」,もう一つは季刊下田帖41号1997年12月30日発行コーバー月子「母・衣川孔雀」だ。 この資料を取り寄せた理由は日本初のグレートヒェン女優,たった4年間の女優生活だったが,松井須磨子と並んで絶大なる人気を誇った衣川孔雀の真実を知りたかったからだ。 先々月(2024年1月)新刊した大橋崇行『黄金舞踏 俳優・山川浦路の青春』に近代劇協会の公演について魔女・マルテ役で出演した上山草人の妻山川浦路の述懐が述…