先日、風のとても強いだったが、 鳥見ベンチで持ってきた食パンの切れ端をカモに上げていたら、 そばにいた女性が声をかけてきた。 私のそばにカモがいて、パンをおねだりしていると言うのだった。 鳥見台の前には人の腰ほどの高さで金網が設けられている。 水辺に集まったカモの大群はなぜか土くれの斜面に集合し、 かなり密によちよちと動いている。 パンを小さくちぎって向かい風に向かって投げると、 あまり運動神経がよくないのか嘴に入れるのに苦労している。 彼女の指さす足元に目をやると、ふっくらとした一羽のカモがいた。 「この子だけは塀を超えたんですね」と言ってその人はほほ笑んだ。 子供カモらしく、くるくるとした…