裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち 2017 太田出版 読み終わってすぐ、「これは感想を書くのに時間がかかるな」と自覚したので、まず、頭の中で自分の感じたことの推敲を試みて、いやでも、これをまだ私は受け止め切れないなあ、という逡巡を何回かやって。 もうこの受け止めきれなさこそが、この本の主題なんだと思うに至りました。 この本が調査記録として記すのは、まだ19歳や20歳や15歳でありながら、幼いころから親からの愛情を受けられなかったり、庇護が必要な子どもであることを強制的に諦めされられて、出会った男たちにレイプやDVやモラハラを受けながら子どもを育てて、キャバ嬢や風俗業でなんとか自力で生きのび…