西埼玉地震(にしさいたまじしん)とは、1931年(昭和6年)9月21日11時19分頃、現在の埼玉県北部(深谷市付近)を震源とするマグニチュード6.9の強地震の事である。震源の深さは約17Kmと浅い地震であった為、震央を中心に震度5の甚大な被害が生じた。この地震は、関東平野北西縁断層帯が左横ずれの断層運動が原因であると推測されています。
被害は、埼玉県を流れる荒川や群馬県の利根川流域低地に甚大な被害を及ぼしました。全体で、死者16人・負傷者146人・住家全壊76棟・住家半壊124棟・煙突倒壊133塔などの被害を生じました。震源である埼玉県では、小林村(現 寄居町)で民家や山門の倒壊、下忍村(現 行田市)で土壁の剥落や石灯籠の転潰、吹上村(現 鴻巣市)で国鉄(現 JR)高崎線吹上駅の半壊や泥水湧水(現在では液状化現象と称す)が発生した。他の町村でも煙突の倒壊や亀裂、水道管の破裂が発生している。
また、有感震度範囲は東北地方〜近畿地方と広域に渡って揺れを観測している。
埼玉県地震被害想定調査(平成19年)によると、
【建物全壊棟数(含火災)22,158 棟 / 死者数560 人 / 避難者数370,549 人】
と言う想定が出されている。
震源の深さに関しては0km /3km /17km と多くの説があるが、ここでは『西埼玉強震報告』に記載されている『17km』を採用致しました。(平成25年3月3日現在)