2007年6月のNHKスペシャルの「激流中国 北京の水を確保せよ~しのびよる水危機」や年末の読売新聞の特集記事「中国疾走 五輪前夜」など、中国水不足の深刻さについて、たびたびテレビや新聞で報じられています。 中国の北部や黄河流域は昔から慢性的に水不足に悩まされてきていますが、経済成長が著しく、さらに2008年オリンピック開催が決まってから、北京市は都市開発・建設ラッシュ、食生活の変化、洗車場の増加、街の緑化などにより、水の使用量が急速に増加しました。 北京市の北にある密雲ダムの貯水量は地球温暖化の影響や開発でこの10年で3分の1にまで減っており、近い将来には北部の生活、農業、工業活動に大きな支…