神野直彦『財政学』(37) 今回は、第15章 要素市場税の仕組みと実態(p.213~)をとりあげる。 神野は、生産物市場税(前章)と要素市場税(本章)に大きく区分している。次の説明は、唐渡広志による*1。 生産物市場:財・サービスを売買する市場。…企業は、生産物市場において、さまざまな財・サービスを売り、家計は、生産物市場において、さまざまな財・サービスを買う。 生産要素市場:労働、資本、土地(の使用権を)を売買する市場。…企業は、生産要素市場において、労働、資本、土地などを家計から借り、家計は、生産要素市場において、労働、資本、土地などを企業に貸す。 以下は、神野の説明である。 収益税の展開…