主にモノクロ写真の焼付けの際に使われる技法のひとつ。
例えば、晴天の日、白っぽい家の全体を撮影して、印画紙に均一に焼き付けますと、家の影の部分が黒くなりすぎて、そこにある窓などの輪郭がはっきり出ないことがあります。そのような場合、印画紙への露光の途中で影として仕上がってしまう部分に、手などをかざして全露光時間の何分の一かに落としてやると、影の中の窓などを浮かび上がらせることが可能です。
英語 : Dodging.
この際に、手などかざすものは揺らしながら行うと、界面が目立たなくなります。
ただし、あまり極端に覆い焼きしますと、写真全体のコントラストが不自然な仕上がりとなってしまいます。