もしかしたら、電車内で高齢の方に席を譲るシーンが、以前より見られなくなったのではないか、と思うときがある。乗客のほとんどが、スマートフォンを見て周囲の変化に気づかないからではないか、と勝手に解釈している。さらに、電車内を一つの社会と仮定すると、人々が周囲に注意を向けない社会に変貌していることをこの現象は示唆しているのではないか、という仮説は、もしかしたら見当違いかもしれない。 もしかしたら、その人たちはスマートフォンを見ることによって無駄な時間をなくしているつもりなのかもしれない。あるいは、暇つぶしにゲームに興じているだけのかもしれない。誰かとつながっている証しとなる連絡をスマートフォンに期待…