解答例 第1 Xの主張と想定される反論の対立点 (以下、憲法は法名略。) 1 消極的表現の自由の点について (1) 制約(アがXの主張、イがそれに対する反論。以下同じ。) ア 本件誓約書を提出しなければならないという要件(以下「本件要件」という。)は、助成金という重要な法的利益を得るために、消極的表現の自由の侵害を余儀なくさせる点で、制約が認められる。 イ そもそも本件要件は、助成の要件であり規制ではないため、制約が認められない。また、本件要件による本件誓約書は、政府名義の言論であり、国民の表現の自由を制約しない。 (2) 審査基準 ア 表現の自由という重要な権利において、その表現内容を直接規…