上原善広「路地の子」というノンフィクション本を最近読みました。路地の子作者:上原 善広発売日: 2017/06/16メディア: 単行本(ソフトカバー) 自身も被差別部落出身という生い立ちを、その経験や知識からいくつかの習作ノンフィクションを書いている作家が、自分の父親を主要な登場人物としてノンフィクションを書いたのがこの本だ。食肉処理の現場で働きその後、自分の会社を持ち様々な浮き沈みを経験した…それでも世の中によく知られた人物というわけではなく、一市井人 である父親。その生涯をたどるからこそわかる、戦後史差別部落の経済史、運動史、犯罪史…として興味深いものがあった。 その中で主人公(作者の父親…