はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と五十九 「エライヒト ノ コトバ ノ オモミ」 エライ人。 シモジモじゃない、おエライ人。 の、その「エライ」、申し訳ないが微塵も誉め言葉ではない。 けれど、けっして単なる嫌味(イヤミ)で言っているわけでもない。ナゼなら、エライ人であってほしいと思う私の心に嘘偽りはないからだ。つまり、エライ人は、正真正銘、エライ人であってほしいのである。なのに、あの人たちは、ナゼ、エライ人になることを、エライ人であることを、いとも簡単に放棄できてしまうのか。不思議でならない。 ある、地方自治体の首長の記者会見を見たりするにつけ、その思いが、一層、ブクブクと膨れ上がる。 …