展覧会 大矢一穂個展『Eye to eye, so alive』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLEY SHUにて、2023年9月12日~24日。 大矢一穂の絵画展。 鑑賞者の眼に向き合う眼――eye to eye――として提示されている、銀色の肌の人物の右目の辺りだけを描いた《瞳》(180mm×140mm)を始め、会場には眼を描いた作品が溢れている。人物を描いた作品に眼が表わされること当然であるが、ある意味、過剰に眼が表わされているのである。例えば、本展の表題作と言える《目と目があって、生きる》(530mm×455mm)には、画帳を手にした人物の姿とともに、その後方の中空に浮かぶ眼が描か…