旧奈良県庁舎 明治28年(1895)~昭和40年(1965) 明治維新を迎えた大和は、旧幕府の天領、約50ほどの旧旗本領、寺社の朱印地、10の藩の領地、国外の5つの藩の領地と多くの領主が入り乱れた状態だった。明治2年(1969)の版籍奉還、明治4年(1971)の廃藩置県を経て大和には15の県が生まれた。この年にこれらはまとまり大和一国を管轄する奈良県が誕生した。戸数95,800戸、人口418,300人。初代県令は公家出身の四条隆平で、強引ともいえるほどの開化政策を実行したことで知られる。だが、5年後の明治9年(1976)に奈良県は堺県に合併され、さらに明治14年(1981)、堺県は大阪府に吸収…