「長い老後をいかに楽しむか 9」 「認知症」の方の介護にほとほと疲れて、グループホームの門をたたくとき、 「もう、私の顔も覚えていない」と、嘆かれる人がおられます。 ご家族であれば、そのショックは大きいと察せられます。 でも、そうではありません、忘れたわけではないんです。 今、別の部屋にいっておられるから、あなたのことを考える時間がないんです。 何かの折に、フッと思い出される時がありますから、わかるんです。 谷川俊太郎さんの詩に「キンセン」というのがあります。 長谷川式簡易知能評価スケールの長谷川博士の本で知りました。 「父と娘の 認知症日記」 長谷川和夫・南髙まり著 中央法規 「認知症」の人…