今死ぬ気はないから、まだ死ぬ準備はしない わが家には数え切れないほどのエプロンがある。 ほとんどが子ども用。身近な大人たちが、はなのために買ったものだ。エプロンは、千恵が「食べることは生きること」を、はなに伝えようとした象徴でもある。 2007年2月20日の朝。この日は、はなの4回目の誕生日だった。 千恵は、はなに渡す贈り物をパソコンの横に置き、ブログを書いていた。 今死ぬ気はないから、まだ死ぬ準備はしない。だけど、時間が許す限り、彼女が運命を切り開く手伝いはできる限りやってあげたいと思う。 子どもは、天からの授かりものだ。いずれ、私の手を離れて、旅に出る。まだ早いけど、4歳になった今年は、料…