読書の楽しみ入門編、みたいな題名と内容だけど、著者は哲学者。引用される本もプラトンやソクラテスや三木清や森有正といったお堅い人物、作品ばかりであります。さりとて、内容もカタブツというわけではなく、一所懸命に目線を下げて「読書のよろこびと価値」を平易に説いています。ま、正直に言えば、内容の半分くらいは退屈な文章でした。 本書を読んで、改めて自分の読書スタイルというか、本との向き合い方を考えてみました。(今まで考えたことなかったので楽しい命題となりました)自分は本とどう付き合ってきたのか。思いつくままに書いてみます。 ◆読書スタイル1・読書は唯一無二の趣味ではない。2・ ジャンルはノンセクション、…