【あらすじ&ひとりごと】 伊与原 新さんの『八月の銀の雪』を読みました。 伊与原さんの作品は初めてです。 本作品は、表題作の「八月の銀の雪」のほか、「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の全5作から構成される短編集です。 1作が5~60ページ程度なので時間の合間合間で読むことができます。 短編ごとにストーリーのつながりはありません。 「八月の銀の雪」は、就活中の理系大学生・堀川と、コンビニでバイトをするが不愛想で手際が悪い、地震を研究する大学院の奨学生・グエンが出会うことから始まる。 堀川はグエンから、地球の中には内核があり、それは銀色に輝いているもう一つの星で、その星…