去月七日返礼到来遂披見候、仍会津*1与伊達*2累年鉾楯由候、①天下*3静謐*4処不謂*5題目*6候、早〻無事*7段馳走肝心候、②境目等事任当知行*8可然*9候、③双方自然存分於在之者、依返事可差越使者候、不斗*10富士可一見候条、委曲期其節候也、 四月十九日*11 (花押) 佐竹左京大夫殿*12 (三、1875号) (書き下し文) 去月七日返礼到来し披見を遂げ候、よって会津と伊達累年鉾楯のよしに候、①天下静謐のところ謂われざる題目に候、早〻無事の段馳走肝心に候、②境目などのこと当知行に任せ然るべく候、③双方自然存分これあるにおいては、返事により使者を差し越すべく候、ふと富士一見すべく候条、委曲…