小学校中学年くらいまでは、理科の授業でわたしはヒーローだった。(本文より) これも講談社児童文学新人賞の佳作だよ。 児童文庫で実績のある作家による新境地。 空気を読めない虫好きな少女を柱にして 悩める子供達の胸の内を掘り下げていく。 人気者の意外な葛藤、控え目少女の覚悟、 女王キャラの苦悩など見どころたっぷり。 不器用女子の伝わりにくい優しさもイイ。 素材文適性って面では1章がベストかな。 空気を読めない子と読みすぎる子の話で、 複数ある二人の対話シーンに注目だろう。 他の章は綺麗に話を締める後半パートに 注目シーンがあるが特に最終章がよさげ。 盛り上がりという観点でも美しい情景が 目に浮かぶ…