その屋台の『肉まん屋』には肉まんだけが置かれていて、肉まんだけが売られていた。 他に客はいなくて、僕はその屋台の白い肉まんを見ていたら、肉まんが食べたくなって、一つ頼んだ。 そしたら屋台の人は、肉まんになにやら造作を始めて・・だから、少し、僕は待たされた。 お金と引き換えに渡された肉まんの上には、ソース、マヨネーズ、そして鰹節、青海苔・・ 屋台の人は、僕にその肉まんを手渡すとき、どことなく自信ありげだった。 見栄えとしてお好み焼きに近づいているその肉まんは、旨そうだった。ちゃんと肉まん用の袋紙に包まれているから、上部に盛られた鰹節とかが、食べながら地面にこぼれる心配もない。 アイデア商品だな、…