大豆の絞り汁である「豆乳」は、2020年に生産量が過去最高(43.1万kL)になり、10年連続で記録更新して約2倍増の結果でした(下図)。 (*) 昨年は漸減しました(42.4万kL)が、コロナ禍でも堅調を維持できていてブームが継続しているという趨勢でしょう。 まず、豆乳の現在に至る背景を上図から歴史的に探ってみます。 1980年代前半の頃は「コレステロール・ゼロ」の健康飲料として注目されました(第1ブーム)が、特有の青臭さで定着しませんでした。 2000年代に入ると、「大豆イソフラボンやレシチン」という豆乳成分が美容と健康に良いとされ、またスタバが「ソイラテ」を本格展開したことで、広く認知さ…