最澄の展示会で、比叡山延暦寺の復興に深く関わっている人物二人が異彩を放って展示されていましたが、「慈恵大師(じえだいし)」と「慈眼大師(じげんだいし)」という僧です。 東京国立博物館の近くに両方の大師を祀っている寺院があります。正門を出て左に直ぐの所にある開山堂です。 開山堂山門 山門から本堂へ 本堂 慈恵大師の良源は、平安時代の天台宗の僧で、身分も高くなく最澄の直系の弟子ではなかったのですが、天台宗最高の地位である天台座主に上り詰めています。 延暦寺は、承平5年(935年)の大規模火災などに見舞われましたが良源は、度重なる火災で荒廃していた比叡山の堂宇の復興と教学の振興に尽力され、比叡山延暦…